不況に強いと話題の金地金投資

最終更新日 2024年4月23日 by einvestig

金地金を使った投資は、安全性が高いといわれています。
安全性が高いといわれる理由は、世界的な不況に陥っても金の価格は下降するどころか上昇するからです。
たとえば株式は、購入した企業が倒産すれば持っていた株は全て紙くずです。
1円の価値もなくなり投資したお金も全て無駄になってしまうので、リスクが非常に高いと言えます。

 

あらゆる投資には危険性が潜んでいる

近年一般的な投資方法になっているFXも、通貨の価値が大暴落すれば損失は大きくなります。
高いレバレッジをかけていたら損失額も一気に膨れ上がり、破産してしまう人もいるほどです。
安全性が比較的高いといわれる国債も、国によっては全く安全ではありません。
経済危機により国が倒産状態に陥ってしまったケースは、ヨーロッパ諸国でも起きています。
国が倒産すればその国が発行していた国債の価値も下がるので、実際には絶対に安全というわけではありません。
もちろん金も同じように暴落する可能性はゼロではないので、絶対に安全とは言えないでしょう。
そもそも高くなっているときに買ってしまうと、その後は無価値にならないまでも下がり損をするケースはあります。

 

金地金は価格が暴落しても手元には残る

ですが金地金というのは、たとえ価格が暴落しても手元には残ります。
そして金は古来より重用されてきた鉱物で、無価値になる可能性がそもそも高くはありません。
株券や通貨とは違い世界で共通した価値があり、たとえ大暴落しても手元に残せることから安全な実物資産と言われており、そのため不況に強い特徴があります。
実際に過去の金相場を振り返ってみれば、不況に強いというのが嘘ではないことが理解できるでしょう。
たとえば1980年代にイランとイラクが戦争をしたり、当時のソ連軍がアフガニスタンに突如侵攻したときも、金相場は大きく上昇しました。
金以外の相場は世界的な政情不安から経済に悪影響を及ぼすなか上昇したわけですから、不安材料が大きいときこそ強いと言えるでしょう。
また最近だと2008年にリーマンショックが発生したときも、金の価格は上昇しました。

 

リーマンショックでも価格上昇した金相場

アメリカで発生したリーマンショックはアメリカ国内だけではなく世界各国で金融危機を連鎖的に引き起こし、日本でも株価が大きく下がるなど影響を受けました。
そんな中でも金相場は上昇していたので、不況への強さをまざまざと世界中に見せつけます。
さらにその後のギリシャの財政不安やアメリカ国債の格下げなど、経済や金融の不安が大きくなるたびに価格は上向いています。
2020年に発生した新型コロナウイルスのパンデミックが起きたときも、過去最高値を更新していました。
経済や金融に対する不安が大きくなったときに金地金の価格が上昇するのは、多くの人が安全資産に乗り換えるからです。
経済や金融の調子が良いときには多少のリスクを覚悟しながら高リターンの投資を続けられますが、これらの市場は景気が下降線になると暴落の危険性が高まります。
そのため不安材料が大きくなるとリターンよりもリスクを重視するようになり、安全性が高い金地金に有力な投資家たちは乗り換えます。

 

金の取引価格は2000年代に入ってからは全体的に大きく上昇している

有力な投資家やファンドが金に乗り換えたとわかれば、それに追随する一般投資家が増えるのも当然です。
その結果金の価格は上昇を続けて、不況に強いという特徴が出来上がるわけです。
この傾向は近年特に強まっており、特に2000年代に突入してからは顕著です。
金の取引価格のグラフを見てみると、多少の下降はありますが2000年代に入ってからは全体的に大きく上昇しています。
1980年頃を頂点にバブル経済期は徐々に下降していたことを考えると、対極的な状況にあると言えるでしょう。
長い目で見ても価格が上昇しているなら、比較的安全性が高い投資法として金地金の人気が出るのも頷けます。
実際に金地金、さらには同じような実物資産であるプラチナやパラジウムを使った投資は人気を博しており、金融商品を取り扱う会社でもさまざまなタイプの商品が登場中です。

 

純金積立は初期コストを抑えつつ金投資を始められる

今後も金の需要は高くなり低下する可能性は低いとされるので、リスクを抑えつつもある程度のリターンを手にしたいなら、最適な投資法と言えるかもしれません。
しかし金投資で気になるのは最初に金を買うときの資金で、ある程度の量を買わなければリターンを確保できません。
ですがまとまった量を買おうとすると大金が必要なため、初心者は始めにくいとされてきました。
そのため興味はあるものの初期コストの高さがネックとなり、諦めてしまった人もいるかもしれません。
そんな人たちの間で気軽に始められる方法として人気を集めているのが、純金積立です。
純金積立は初期コストを抑えつつ金投資を始められる手段として、幅広い層から受け入れられています。

(参考)株式会社ゴールドリンク評判悪い

 

まとめ

金を使った投資は富裕層が行うものというイメージを持つ人も多くいましたが、現在では一般庶民も始められる方法です。
資金に余裕があるなら、リスクの低い方法で投資を始めてみるのも良いかもしれません。