最終更新日 2024年4月23日 by einvestig
日本の食品は、外国のマーケットに売られているものとは異なり、ちゃんとパッケージがあります。
いわゆる食品パッケージと呼ばれるものがあるわけです。
しかし100年以上前の日本は、すべての商品に包み紙があったわけではありませんでした。
そもそも、パッケージを作るのにもそれなりのお金がかかるため、わざわざそれらを用いていない取引が多かったわけです。
特に昔は、個人同士で取引をしていた例もあり、その日にとれた野菜を市場で売る場合などはわざわざパッケージをしないわけです。
食品パッケージが増えてきた理由
清潔さ
それにもかかわらず、次第に食品パッケージが増えてきた理由はいくつかあり、そのうちの1つは清潔さになります。
よく、テレビで東南アジアやアフリカなどのマーケットが写し出されており、そこに入れなどがたくさん飛んで不潔そうなイメージを持った人がいるでしょう。
日本人の清潔さから考えれば、可能な限り虫などが入るのを避けたいと考えているはずです。
特に現代の日本人は、そのようなことに対して非常に敏感であり、虫が混入することや虫が触れた商品を販売することそして購入することを避けたいと考えています。
そのような理由から、商品には大抵パッケージが付けられています。
もちろん中には、包装がないまま売られているものもあるでしょう。
例えば、パン屋さんに売っているパンなどがこれに該当します。
パン屋さんは、通常室内に売られており虫などが飛んでいるケースは少ないですが、中にはハエがうっかり室内に入れてしまいパン屋さんも不潔な空間を見せてしまうことになりかねません。
そうすると、次第にお店の評判もしてしまうでしょう。
販売には、店主の判断がとても重要になり早い段階で駆逐しなければいけません。
しかも、商品に影響がない程度に駆逐することが必要です。
ここから考えれば、日本人がいかに清潔なものを好むかが理解できるはずです。
少なくとも現在果物などを除けば、大抵包装紙等の紙に包まれているかラップに包まれています。
毒などを混入させないため
もう一つの理由は、毒などを混入させないためです。
今から40年ぐらい前の話ですが、あるお菓子会社の商品に力を入れたと言う事件がありました。
虚偽の発言ではなく、本当に力が入っていたわけです。
それによる直接の被害者はいませんでした。
しかし会社側やお店側が大きな被害を被り、特にお菓子メーカーは大きな損害を被ったと言われています。
現在でもその犯人は捕まっていませんが、スーパーに売られている商品に毒を入れることができたのは商品の入れ物が極めて軟弱だったからです。
そこで最近は、二重に包み紙で包んでいるケースが多いです。
特にお菓子に関しては、1回で開けることができず大きな袋を開けるとさらに中に小さな袋が入っているなどのように厳重にしております。
チョコレートも、銀の包み紙に包まれているだけでなく、その上に硬い箱で住んでいるものも増えてきています。
これにより、容易に同じような事件を送り返さないようにしているわけです。
消費者のことを考えればしっかりとした包装が重要になる
もちろん会社としては、なるべく入れ物は省略したほうが経費の削減にもつながりますが、安全性には変えがたいものといえます。
会社自身もそうですが、それ以上に消費者のことを考えればしっかりとした包装が重要になることが理解できるでしょう。
とは言え、過剰包装はあまり消費者としては受け入れがたいものがあります。
つまりやりすぎると、中を開けるのにかなり時間がかかってしまい消費者の怒りを買ってしまう可能性があるでしょう。
もちろん高級な商品等は、包み紙が三重なっていた方が良いケースもありますが、スーパーで売られているものはそこまで厳重にしなくても良いと言われているほどです。
包装で日本一のシェアを握る朋和産業からも学ぶことができます。
その商品にマッチした見た目にする
最近は、包み紙の重要性は見た目の良さにもあると言って多いです。
例えば包み紙のデザインを変えるだけで、商品の売り上げが1.5倍ぐらい変わったりがあります。
まず大事なのは、その商品にマッチした見た目にすることです。
例えばチョコレートならば、黒や赤などが大量に使われています。
ホワイトチョコであれば、ホワイトかクリーム色などが使われているケースがほとんどになります。
仮にホワイトチョコレートなのに、包装紙が黒かったら勘違いしてしまうお客さんも多くなります。
デザインもかわいらしいデザインならば売れますが、男らしいデザインなどはあまり避けられる傾向があります。
チョコレートに関しては、男性客より女性客の方が消費量が多く、どちらかと言えばかわいらしいデザインの方が受けます。
これに対して、お菓子の梅干しなどのように男性客を対象としている商品は、可愛らしい入れ物よりもどこか男が好むような入れ物にしたほうが売り上げが伸びやすいと言われているわけです。
まとめ
このように、いるもの1つをとってもデザインがとても重要でかなりの時間こだわってデザインをしている会社も多くなります。
もしそれを引き受けている会社があるとすれば、その商品をよく分析しペルソナまで理解した上でデザインすることが大事です。
